ミケとニャンコの噂話

とある場所での猫たちの噂

不思議な座敷わらし伝説とその魅力

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ミケ: ニャンコ、聞いたことあるかもしれないけど、昭和30年に創業された温泉旅館、緑風荘ってのがあるんだ。座敷わらしの伝説で有名なんだよ。

ニャンコ: 座敷わらし?それって、何か幻想的な話があるの?

ミケ: そうだよ。特に「槐(えんじゅ)の間」という部屋が有名で、そこで座敷わらしが現れると言われているんだ。その姿を見た人は幸運になるって言われてたんだよ。

ニャンコ: それってすごく面白い話だね。でも、どうしてその部屋が有名になったの?

ミケ: その部屋が人気で、予約が3年先まで埋まるほどだったんだ。座敷わらしの伝説が広まったからって言えるかもね。

ニャンコ: でも、平成21年に火事で全焼してしまったってことだよね?

ミケ: そう、残念なことに旅館は全焼してしまったんだ。でも、不思議なことに焼け残ったのは、座敷わらしの正体とされる五日市氏の祖先を祀る小社だけなんだ。

ニャンコ: 五日市氏の祖先って、南北朝時代の人物なんだって?

ミケ: そう、南朝方についていたけど、東北に逃れてきたって言われているんだ。そして、金田一の地に辿り着いたとき、亀麿という兄が病死し、「家を守る」と言葉を残したというんだ。

ニャンコ: なるほど、座敷わらしはむしろ家の守護霊的な存在だと考えられているってことか。

ミケ: そうだね。でも、面白いことに目撃者の証言では、小さな男の子のような姿が現れたり、走り回ったり、宿泊客と遊んだりするって言われているんだよ。典型的な座敷わらしの伝承と同じような行動をしているんだ。

ニャンコ: それは不思議だね。でも、姿は見えないのに、走り回る音や物品が動くとか、ポルターガイスト現象があるってことなの?

ミケ: そうなんだ。実際、姿が見えることは少ないけど、その存在を感じさせる現象がいくつかあるみたい。そして、一番不思議なのは、漫画家のつのだじろうさんが寄贈した座敷わらしの絵の目玉が動いた瞬間が映像に映ったという話もあるんだ。

ニャンコ: それはかなり驚きだね。でも、緑風荘って、2016年に営業再開したって聞いたことあるよ。

ミケ: そうなんだ。火事で全焼してしまったけど、その後、再建して営業再開したんだよ。座敷わらしの伝説があるから、また多くの人たちが訪れているんだろうね。

ニャンコ: すごい話だね。座敷わらしの伝説が旅館に新たな人々を引き寄せているんだ。再建後も、その不思議な魅力が続くことを願ってるよ。

ミケ: そうだね。不思議な話はいつまでも人々の心を引き寄せるんだ。緑風荘の座敷わらしの伝説も、その一つだよね。